2014年01月08日
病気にならない15の食習慣 その1
聖路加国際病院理事長の日野原重明先生がお書きになった「病気にならない15の食習慣」という本をシリーズでご紹介します。

第一回目は、食習慣その1「1日3食のまちがい」をご紹介します。
まず、日野原先生の本を要約し、次に私のコメントを書かせていただきます。
(日野原)
健康のために食習慣に気を付けるのは大切ですが、こだわりすぎは考えもの。1日3回、食事をとらなければと必死になっている人を見ると、かえって身体に悪いようにも思います。忙しいときは抜いてもかまいません。
1日のトータルで考えれば大丈夫。
朝食は野菜や果物のジュースにオリーブ油を茶さじ1杯注いだものと、コップ1杯の牛乳、それと牛乳入りのあたたかいコーヒーを飲むだけです。しかもキッチンに立ったまま。
ランチタイムは来客で忙しく、1杯の牛乳と2~3枚のクッキーだけ。
その代り、朝食や昼食の欠点をカバーするために夕食のバランスには気をつかいます。野菜を中心に、魚や肉などの動物性たんぱく質もしっかり摂取。お茶碗に軽く1膳ほどのご飯もよく味わって、ゆっくり食事を楽しむのです。
成長期の人間にとっては、1日3回、栄養バランスの良い食事を摂ることは不可欠ですが、成長期を過ぎた人は自分にとって必要なエネルギーを補給すればよく、1日の中でバランスを取るようにすれば十分だと思います。
朝食を抜くと太りやすい身体になると信じ込んでいる人がいますが、そういう研究報告はされていないと思います。
大切なのは食事の回数ではなく、質です。栄養素の偏りや量に気をつける。1日あるいは2日単位でトータルに考えれば問題ないでしょう。
現代人が食生活で気をつけるべきことは、糖質や脂質、塩分などの過剰摂取です。
(今西)
朝昼が軽くて夕食にしっかり食べるというのは、ともすれば悪い食事の見本のようなパタンですが、日野原先生に言わせれば1日のトータルで考えなさいということで、毎回の食事内容はさほど気にしなくてもいいということ。私もこの意見に賛成です。毎回バランスの良い食事なんて非現実的ですし、毎回バランスよく食べる食べることに科学的な意味はないでしょう。
日野原先生のメッセージでもう一つ大事なことは、たんぱく質を十分に食べていることと、糖質が必要最小限であることです。糖質量を概算すると、朝食40g、昼食30g、夕食60gくらいでしょう。1日で130gの糖質で、これは理想的な量です。現代の日本人は1日当たり300g位の糖質を摂取しているといわれています。私は100~150gが適切な量だと患者さんには説明してきました。
今西康次 南部徳洲会病院小児科部長、中部徳洲会病院ダイエット外来
「記入式ダイエット外来の減量ノート 糖質制限実践マニュアル」http://www.amazon.co.jp/dp/4480878645

第一回目は、食習慣その1「1日3食のまちがい」をご紹介します。
まず、日野原先生の本を要約し、次に私のコメントを書かせていただきます。
(日野原)
健康のために食習慣に気を付けるのは大切ですが、こだわりすぎは考えもの。1日3回、食事をとらなければと必死になっている人を見ると、かえって身体に悪いようにも思います。忙しいときは抜いてもかまいません。
1日のトータルで考えれば大丈夫。
朝食は野菜や果物のジュースにオリーブ油を茶さじ1杯注いだものと、コップ1杯の牛乳、それと牛乳入りのあたたかいコーヒーを飲むだけです。しかもキッチンに立ったまま。
ランチタイムは来客で忙しく、1杯の牛乳と2~3枚のクッキーだけ。
その代り、朝食や昼食の欠点をカバーするために夕食のバランスには気をつかいます。野菜を中心に、魚や肉などの動物性たんぱく質もしっかり摂取。お茶碗に軽く1膳ほどのご飯もよく味わって、ゆっくり食事を楽しむのです。
成長期の人間にとっては、1日3回、栄養バランスの良い食事を摂ることは不可欠ですが、成長期を過ぎた人は自分にとって必要なエネルギーを補給すればよく、1日の中でバランスを取るようにすれば十分だと思います。
朝食を抜くと太りやすい身体になると信じ込んでいる人がいますが、そういう研究報告はされていないと思います。
大切なのは食事の回数ではなく、質です。栄養素の偏りや量に気をつける。1日あるいは2日単位でトータルに考えれば問題ないでしょう。
現代人が食生活で気をつけるべきことは、糖質や脂質、塩分などの過剰摂取です。
(今西)
朝昼が軽くて夕食にしっかり食べるというのは、ともすれば悪い食事の見本のようなパタンですが、日野原先生に言わせれば1日のトータルで考えなさいということで、毎回の食事内容はさほど気にしなくてもいいということ。私もこの意見に賛成です。毎回バランスの良い食事なんて非現実的ですし、毎回バランスよく食べる食べることに科学的な意味はないでしょう。
日野原先生のメッセージでもう一つ大事なことは、たんぱく質を十分に食べていることと、糖質が必要最小限であることです。糖質量を概算すると、朝食40g、昼食30g、夕食60gくらいでしょう。1日で130gの糖質で、これは理想的な量です。現代の日本人は1日当たり300g位の糖質を摂取しているといわれています。私は100~150gが適切な量だと患者さんには説明してきました。
今西康次 南部徳洲会病院小児科部長、中部徳洲会病院ダイエット外来
「記入式ダイエット外来の減量ノート 糖質制限実践マニュアル」http://www.amazon.co.jp/dp/4480878645
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