2014年10月23日
チック症状
「ダイエット外来の減量ノート」筑摩書房刊
ダイエット外来の患者さんのために書いた教科書を一般公開。
モチベーション維持に有効なノート機能。
ダイエットのコツを簡潔にまとめたテキスト&ノート。
生活習慣病対策にも効果的。
なんくるお悩み相談 チック症状
10月16日の琉球新報レキオの記事です。
ダイエットとは関係ありませんが、よろしければお読みください。
「制止せず見守って」
今西 康次さん
(南部徳洲会病院小児科部長 小児科専門医)
チックは、自分の意思とは関係ない突発的で素早い体の動きや発声で、何度も繰り返すもののことです。まばたきなど体の一部が動く運動チックと、「アッ」「キャー」などの言葉が出る音声チックがあり、単純なものから、複雑で意味がありそうに見えるものまであります。症状が1年未満なら一過性チック障害、1年以上続く場合は慢性運動チック障害または慢性音声チック障害と分類します。1年以上で運動チックと音声チックの両方がある重い症状の場合はトゥレット障害といいます。
程度の差はあっても、子どもの10~20%は何らかのチックを経験します。特に3~10歳ごろの男児に多いです。以前は厳しいしつけやストレスなどの心因性と思われていました。しかし最近では大脳の生理学的なトラブルが起因していると考えられています。ストレスだけで起こるのではありませんが、怒られたり緊張したりすると症状が増悪することがあります。また一過性の多くは、きょうだいの誕生や入園、進級など環境ストレスが引き金になることが多い印象があります。
基本的な治療では、親の育て方や本人の性格が原因ではないことを説明し、周囲がチックを制止しないようにします。制止は一時的に効果があるように見えても、本人のストレスを高めることになり治療効果がありません。幼稚園から小学校低学年で現れるチックは、95%が何もしなくても1年以内に症状が消失します。
相談のケースですが、小学生ということで発症しやすい時期にあります。また運動チックだけが見られるようで、一過性の可能性が高いです。今は基本的にはチック症状に触れないで経過を見てください。ただし1年以上続くときやトゥレット障害の場合は、医療的な介入も必要となるので受診してください。
プロフィル
いまにし・やすつぐ 1961年、京都府出身。85年、名古屋大理学部卒業後、民間企業に就職。97年、大分医科大医学部に入学。中部徳洲会病院、聖路加国際病院にて研修する。2005年から中部徳洲会病院に勤務、13年9月から現職に。
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今西康次 南部徳洲会病院小児科部長、中部徳洲会病院ダイエット外来
「記入式ダイエット外来の減量ノート 糖質制限実践マニュアル」
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