2013年06月02日
子どもの肥満

ゲーリー・トーベス著「ヒトはなぜ太るのか?」から気になった部分を解説します。
昨日、知り合いの医師と話していた時に、最近子供の肥満も増えているが原因はなんだろうね?という話題になりました。
その先生は、飲みものだろうというお考えでした。
私の本のあとがきでも触れていますが、昔のコーラは190mlの瓶でした。ホームサイズが500mlで、これは家族で飲む量です。
中学校の部活帰りにホームサイズを一人で飲んで、すごい満足感を得たのを覚えています。
今や500mlのペットボトルは当たり前。
確実に3倍飲んでいることになります。
当然、糖質も3倍です。
スナック菓子もあふれています。
飲み物を中心として、子供が摂取する糖質は比較にならないほど増えているのは間違いありません。
トーベスの本の232ページには
『1975年にデューク大学の小児科医、ジェームス シドバリー ジュニアは炭水化物をわずか15%に抑えた食事により、肥満の子供痩せさせることに成功したと報告した。12〜18後には甘いもに対する欲求は失われた』
ここには二つのメッセージがあります。
一つは、子供にも当然のことですが糖質制限は有効であること。
もう一つは、甘いもに対する欲求は中毒からくるものである可能性があることです。
ちなみに、ジェームス医師は、後に国立小児保健発育研究所の所長になった人物です。
子供に対する糖質制限、そして糖質中毒の考え方は、私の本でも重要事項として扱っています。
40年も前にこのような指導がされていたことに驚きました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4480878645
http://books.rakuten.co.jp/item/12234667/
中部徳洲会病院ダイエット外来医師 今西康次
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