2013年05月25日
食べるから太るのか?

先日、新刊の紹介をしました。
ゲーリートーベス著 【ヒトはなぜ太るのか?】
けっこう重い内容で、理解しながら読み進めるのに時間を要しています。
一般向けの書籍ですが、内容はかなり専門的です。
著者のゲーリートーベス氏は雑誌サイエンスにも記事を書くほどのサイエンスライターです。
今回は数年ぶりに著した渾身の作です。
過去100年間の論文をまとめ直したものと言えるでしょう。
これから何回かに分けて、内容を紹介して行きます。
タイトルにも書いたように、過食と肥満の関係について、ハッとするような記述がありました。
たくさん食べた結果太るんだと、当然のように考えていましたが、
この当たり前のような考えが実は違うだろうということです。
肥満の結果、体内でエネルギーの不足が生じ、
エネルギー不足を補うために食べるようになる、つまり空腹になるんだというのです。
この考えは実は数十年前に出されていたそうです。
肥満はインスリンの働きで肥満細胞が膨らむ結果として生じますが、
肥満細胞に糖や脂質が移動する結果、足りなくなったエネルギーを補うために食欲がますという考えです。
この本はじつに面白いです。
でもちょっと難しいです。
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