2009年06月09日

一目瞭然 肥満とやせのCT画像

一目瞭然 肥満とやせのCT画像

添付の画像は肥満の人とやせた人(アスリート)との比較です。体の側面から見たCT画像です。


この2つの画像における一番の違いは、内臓部分の厚みです。
肥満の人は内臓の体積が非常に大きく、この大部分は内臓脂肪によるものです。
興味深いことは、両者の皮下脂肪の厚みはどちらも1cm程度でほぼ同じであることです。

内臓脂肪の量が多いと、肥満にまつわる多くの病気になりやすいといわれています。
メタボリックシンドロームの基準に腹囲(臍の高さ)があります。
成人男性で85cm以上、女性で90cm以上が該当しますが、
この腹囲は内臓脂肪が100cm2に相当するといわれています。

肥満には、内臓脂肪型と皮下脂肪型の2つのタイプがあり、
内臓脂肪型のほうが病気の危険性が高いといわれています。
どちらのタイプなのかは外見では判断できませんが、CTなら一目瞭然です。
私の外来でもCTにて正確に評価するように心がけています。

              ダイエット外来担当医 今西康次




Posted by ダイエット外来の実践ノート 糖質制限実践マニュアル at 21:31│Comments(0)
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