ダイエットに運動は必要なの?
ダイエットに運動は当たり前と考えられているが、本当だろうか?
図はアメリカの有名な運動生理学者であるMcArdle博士(ニューヨーク市立大学教授)の著書である、Sports and Exercise Nutritionから抜粋したもので、いろんな運動強度におけるエネルギー代謝を説明したものである。
わかりやすくいえば、エネルギー源として何が使われるかということである。
要点は2つ。
1. 安静時(Rest)や軽い運動(Light-moderate exercise)のときに、エネルギー源の約60%が脂肪となる。
2. 激しい運動では3%しかエネルギー源として脂肪は使われない。
これまで、皆さんは誤解していなかっただろうか?
実は、脂肪を燃焼してダイエットするためには、安静~軽い運動が適しているのです。
フーフー息を切らせてエアロビクスなどしても、全くといっていいほど脂肪は減らないのです。
一般的には最大心拍数の半分くらいの心拍数での運動までが、脂肪燃焼に効果的だといわれています。
普通の人だと心拍数が70~80ぐらいが良いということです。
少し速めのウオーキングが良いといわれるのはこのためです。
ダイエット外来で私は、
「やせるために特別な運動は不要です」
「やせたらシェイプアップのために運動が必要です」 と話しています。
「仕事や家事など、日常生活を活発におこなうこと」がやせるために一番よい運動です。
中部徳洲会ソフィアクリニック ダイエット外来 今西康次
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