鉄不足の離乳食
「ダイエット外来の減量ノート」筑摩書房刊
ダイエット外来の患者さんのために書いた教科書を一般公開。
モチベーション維持に有効なノート機能。
ダイエットのコツを簡潔にまとめたテキスト&ノート。
生活習慣病対策にも効果的。
WHOの補完食ガイドラインから、第2回。
私はこのグラフがとってもショックだったのです。
ショックというのは自分の認識不足、勉強不足に対する反省です。
このグラフは、赤ちゃんが必要とする鉄と、母乳から得られる鉄の関係を示したものです。
なんと、6か月を過ぎると全然足りません!まったく足りません!
ここまで足りていないとは知らなかった。
正期産(予定日あたりで)で生まれた赤ちゃんは、体内に十分な鉄を蓄えています。従って母乳からはわずかな鉄しか補給されませんが、5か月くらいまでは十分足りているそうです。
しかし、6か月頃にはこの貯蔵鉄を使い果たすので、食事から補ってあげる必要があるのです。
結構たくさん補わないと足りません。
おかゆなんぞ食べたところでまったく足りません。
乳児後期に貧血が多いのも当たり前ですよ。
食べてないんだもの。
WHOの補完食ガイドラインでは、最初からいろんなものを食べさせるように書かれています。もちろん徐々に増やすのですが、「最初は緩いかゆで始めて、次に野菜を、そして鶏肉を...」とは書いていません。
早期から、「主食+豆類+動物性食品+果物野菜+油脂類を組み合わせる」ように説明しています。
柔らかさや、量、回数は月齢に応じて変えるようになっているだけです。
だって、不足する栄養素を補うのが補完食ですから、早期からいろいろ食べないと十分な補充ができないですよね。
ぜひ、WHOの資料をお読みください。50ページくらいです。
http://www.who.int/nutrition/publications/infantfeeding/WHO_NHD_00.1/en/
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今西康次 南部徳洲会病院小児科部長、中部徳洲会病院ダイエット外来
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