結局どの油が良いのか
ダイエット外来の患者さんに使っていただいている副読本です。
記録することで自分の頑張りが実感できます。
テキストとノートの両方を all in one。
奥山治美著
「本当は危ない植物油」からの第4回目。
前回、オリーブオイルも決して安全ではないということを紹介しました。
私自身、トランス脂肪酸含有量の見地から、これまでエキストラバージンオリーブオイルを推奨してきただけに、残念な内容でした。
では、奥山先生の推奨油は何かということですが、
植物油に関してはω-3が多く、かつ、毒性を持つ成分が少ないということでp149図21では、
バター、ラード、牛脂などの動物性脂肪
ごま油、大豆油、シソ油、エゴマ油
紅花油
となっています。
これらのうち紅花油を除くものは、私も講演会などで推奨してきました。
紅花油は奥山先生の本の48ページで触れているように脳神経への刺激が強めなので、私は賛成できません。
確かにスーパーで並んでいる油脂を見てみると、推奨品は概して値段が高いですね。一番安く売られているのはキャノーラ油(菜種油)でした。大豆油含有量の多いものは値段が高めで、100%大豆油は近所のスーパーにはなかったです。
179ページ以降に総まとめが載っています。
推奨する植物油:
シソ油、エゴマ油、亜麻仁油、フラックス油
健康に悪い油:
マーガリン、キャノーラ菜種油、パーム油、ω-3の少ないほとんどの植物油
推奨する動物油:
魚油、バター、ラード、牛脂
いやあ、油がヒトにとって重要な栄養素であることは明らかなのですが、実際にどの油がいいのかというのは実に奥が深いテーマでした。いろんな見解があるのですが、奥山先生が指摘しているように、そこには企業利益がからんでおり、純粋に科学的な意見がどれであるのかを見極めるのは実に難しいのが現状のようです。
この油の問題は、今後も勉強を続けて報告していきたいと思います。
「記入式 ダイエット外来の減量ノート 糖質制限実践マニュアル」はジュンク堂書店や宮脇書店、もしくは以下のネット販売でどうぞ。
ダイエット、糖尿病のみならず、生活習慣病の多くに効果があります。
病院で使っている副読本ですので自信を持ってお勧めします。
http://www.amazon.co.jp/dp/4480878645
http://books.rakuten.co.jp/item/12234667/
書評はこちら
http://gendai.net/articles/view/kenko/142181
http://低糖質.com/review/cat28/post_163.html
関連記事